海外不動産投資のリスクが分からず「詐欺に遭わないか」「利回りは本当に信じていいのか」と不安を感じていませんか?
リスクを知らないまま海外不動産投資を始めてしまうと、大きな損失につながる可能性があるため注意が必要です。
本記事では、海外不動産投資のメリット・デメリットから、失敗を避ける判断基準、危険物件の見極め方まで分かりやすく解説します。
この記事を読めば、海外不動産投資のリスクを正しく理解し、安全に判断できる知識が身につくので、ぜひご覧ください。
海外不動産投資とは

海外不動産投資とは、日本以外の国で不動産を購入し、家賃収入や売却益を得る投資方法です。
日本と違って「法律」「税金」「所有のルール」「通貨」などが大きく異なるため、理解不足のまま進めると予想外の損失につながりやすいのも特徴です。
たとえば、外国人が土地を所有できない国では、建物しか買えないケースがあります。
また、契約書がすべて外国語のため、重要な条件を読み落としてトラブルになる事例も少なくありません。
海外不動産は日本の不動産投資と仕組みの違いが大きく、国内よりも事前調査が重要視されます。
海外不動産投資のリスクの種類

海外不動産投資には、以下のリスクがあり、それぞれ原因や影響が異なります。
| カントリーリスク | 政治不安・デモ・紛争/法改正(外国人規制・税制変更)/経済危機による価格下落 |
| 為替リスク | 円高による収益減/家賃収入の変動/新興国通貨の大幅上下 |
| 法制度リスク | 外国人の所有制限/二重課税の可能性/複雑な税制・租税条約/契約書が外国語 |
| 自然災害・物理的リスク | 地震・洪水・台風など災害/暴動・紛争による被害 |
| 情報格差リスク | 現地確認の困難/管理会社の信頼性不足/市場情報が少なく相場判断が難しい |
ここからは海外不動産投資のリスクを、詳しく解説します。
カントリーリスク
海外不動産投資のリスクとして挙げられるのが、カントリーリスクです。
カントリーリスクとは、国そのものが抱える政治・経済の不安定さを指します。
政情不安やデモ、急な法改正などが起こると、不動産価格が大きく下がったり、取引条件が変わったりする可能性があります。
新興国では外国人の所有規制が突然強化され、売却が難しくなる場合もあるでしょう。
また、経済危機が起きると不動産価値が急落し、想定していた利益が得られなくなるケースも存在します。
国の状況が変わるだけで投資の前提が崩れるため、投資先の安定性は事前にしっかり確認することが重要です。
為替リスク
為替リスクも、海外不動産投資のリスクの1つです。
海外不動産は現地通貨で家賃収入を受け取るため、為替変動がダイレクトに利益へ影響します。
円高になると、現地で利益が出ていても、日本円に換算すると赤字になるケースがあります。
家賃は増えていても為替が10%動くだけで収益が消えたり、新興国の通貨変動によって短期間で収益が大きく上下したりする点も特徴です。
為替は個人でコントロールできないため、変動に耐えられる資金計画や分散が欠かせません。
法制度リスク
海外不動産のリスクには、法制度リスクもあります。
法律や税制は国ごとに異なるため、日本と同じ感覚で投資するとトラブルにつながりやすいのが特徴です。
また、外国人が土地を所有できない国があったり二重課税が発生したりする可能性もあります。
法改正によって税金が増え、契約条件が変わるケースもあるでしょう。
契約書が外国語で書かれており、重要な条文に気づかず不利な条件で契約してしまうケースも珍しくありません。
誤解したまま進めると後から大きな負担になるため、専門家の確認が必須と言えます。
自然災害・物理的リスク
自然災害・物理的リスクも海外不動産で懸念すべきリスクです。
海外は地域ごとに災害リスクに差が生じます。
日本では少ない洪水や暴風被害が多い国もあり、災害が起きると物件価値が一気に下がる場合があります。
また、国によっては暴動や紛争が発生し、物件そのものが被害を受けるケースもあり得るでしょう。
災害リスクはエリア選びで大きく差が出るため、現地の環境や過去の災害データを確認することが重要です。
情報格差リスク
海外不動産のリスクとして、情報格差リスクも挙げられます。
海外不動産は距離が遠く、現地の情報を直接確認しづらい点が弱点です。
市場情報が少ないと、相場より高い物件を買ってしまったり、空室や破損に気づくのが遅れたりする場合があります。
管理会社の質が低いと、家賃滞納や修繕トラブルがあっても報告が遅れ、大きな損失につながる場合も起こりえます。
また、現地の市場が不透明であれば、適正価格がわからず判断に迷いやすくなるでしょう。
情報の少なさは投資判断を誤る原因になるため、信頼できる情報源と管理体制の確保が欠かせません。
海外不動産投資のメリット

リスクが目立つ海外不動産投資ですが、以下のメリットもあります。
- 値上がり益と利回りアップの可能性
- 資産分散でリスクヘッジできる
- 移住やセカンドハウスとしての活用
それぞれ説明します。
値上がり益と利回りアップの可能性
海外不動産は、日本より高い成長が見込める国が多いため、値上がり益を狙いやすいのが大きな魅力です。
経済が伸びている国では不動産価格が上昇しやすく、家賃もインフレに合わせて上がりやすい傾向があります。
たとえば、特定の新興国では年間8〜12%の価格上昇が見られるケースもあり、家賃利回りも6〜10%と国内より高い水準が期待できます。
また、プレビルド物件(建設前の購入)では、完成までの間に価格が上がり、売却益が得られる場合もあります。
成長する国の波に乗ることで、収益を大きく伸ばせる可能性があるのが海外不動産投資のメリットです。
資産分散でリスクヘッジできる
海外不動産を持つことで、日本国内だけでは実現できない資産分散ができます。
国・地域・通貨が異なるため、一つの国の景気悪化に資産全体が左右されにくくなるからです。
日本経済が落ち込んでも、アメリカや東南アジアの市場が好調であれば、海外不動産投資の収益がリスクを補ってくれるケースがあります。
また、円安が進むと外貨建て資産の価値が上がり、資産保全効果も期待できます。
複数の国に資産を分散して持つと、長期的に安定した収益を狙えるのが魅力です。
移住やセカンドハウスとしての活用
海外不動産は、収益を得るだけでなく、ライフスタイルの選択肢を広げてくれるメリットもあります。
購入した物件をセカンドハウスとして使えたり、国によっては一定額の不動産購入で長期滞在ビザや永住権が得られたりする場合もあります。
また、リゾート地のコンドミニアムを休暇中だけ自分で使い、使わない期間は賃貸に回すといった使い方もできます。
海外不動産は「投資」と「暮らし」を両立できる柔軟性があり、長期的な資産活用の幅を広げてくれます。
海外不動産投資のデメリット

メリットもある一方で、リスクに伴うデメリットも存在するのが実情です。ここからは以下のデメリットについて解説します。
- 信頼性の低い取引・業者に巻き込まれるリスク
- 収益が不安定になりやすい市場要因
- 物件管理・売却の難しさ
ぜひ参考にしてください。
信頼性の低い取引・業者に巻き込まれるリスク
海外不動産のデメリットとして挙げられるのが、信頼性の低い業者に当たるリスクです。
海外は日本ほど取引ルールが緩やかなケースもあり、投資家の情報不足につけ込む業者も存在します。
実際に、実在しない物件の販売や未完成で終わる開発案件、過剰に高い価格で売りつけるといった被害が報告されています。
また「高利回り」「節税」などメリットだけを強調し、肝心のリスク説明を省いてくるケースもあります。
業者選びを誤ると資金を失う可能性が高いため、信頼性の確認は最重要ポイントです。
収益が不安定になりやすい市場要因
海外市場は、為替変動や国の情勢に左右されやすく、収益が安定しにくい点がデメリットです。
家賃や売却益は現地通貨で受け取るため、円高になると利益がそのまま目減りしてしまいます。
さらに、政情不安や経済危機が起きると、物件価格の急落や賃貸需要の低下が発生し、想定していた利回りが大きく下がるケースがあります。
市場は投資家がコントロールできないため、リスク許容度を考えた市場選びが必要です。
物件管理・売却の難しさ
物件管理・売却の難しさも、海外不動産投資のデメリットです。
海外不動産は距離があり、自分で物件を確認できず、管理会社にすべてを任せるのが基本です。
自己管理ができないため、空室や家賃滞納、修繕トラブルが発生しても気づくのが遅れ収益が落ちることがあります。
売却の面でも、国内のように買い手がすぐ見つかる市場ばかりではありません。
国によっては不動産取引が停滞し、売りたい時期に売れないケースもあるでしょう。
また、法制度の違いや手続きの複雑さが、売却をさらに難しくします。
管理と売却の難しさは、安定運用を妨げる要因になるため、事前に現地サポート体制を確認しておくことが重要です。
買ってはいけない海外不動産

ここでは、購入してはいけない海外不動産の特徴を解説します。損失やトラブルを避けるためにも、ぜひチェックしてください。
初心者が選びやすい危険物件の特徴
初心者が失敗しやすい物件は「魅力的に見えるのにリスクの正体がわかりにくい」という共通点があります。
特に、高利回りが強調されている物件やリスク説明が少ない物件は、注意が必要です。
たとえば、「利回り10%保証」などの表現は魅力的に聞こえますが、家賃相場や入居率などの根拠が示されていないケースが多く、保証が途中で打ち切られる例もあります。
また、プレビルド(建設前購入)では工事遅延や中止、開発会社の倒産といったトラブルが起こることがあります。
地図と実際の立地が違っていたり、観光地の写真だけを使って実態を隠したりする物件もあります。
相場を知らない投資家を狙い、割高な価格で販売するケースもあるため、魅力的な条件ほど慎重に調べる姿勢が大切です。
悪徳業者の典型的な手口
悪徳業者は、投資家の「情報不足」を利用した手口を多く使います。
中でも、架空物件や違法物件の販売は代表的な例で、登記が存在しない物件を「特別価格」として売るケースがあります。
また、手付金を受け取ってそのまま連絡が取れなくなる「資金持ち逃げ」も少なくありません。
契約書が英語のままで、重要な条項が不利に書かれているケースや、サクラの入居者を入れて“満室演出”をする手口もあります。
悪徳業者は「限定販売」「利回り保証」など急かす営業を行うため、少しでも不透明な点があれば即契約しない判断が必要です。
海外不動産投資リスクを回避する方法

海外不動産投資は、慎重に行動すればリスクを回避できます。投資に失敗しないためにも、必ず把握しておきましょう。
信頼できる国と業者の選び方
海外不動産の安全性は、どの国・どの業者を選ぶかで大きく変わります。
政治や経済が安定し、人口が増えている国ほど不動産市場が落ち着いており、リスクを抑えやすい傾向にあります。
外国人がどこまで不動産を所有できるか、地域ごとに制度が違う国もあるため、法制度の確認が欠かせません。
また、業者選びでは、以下のポイントを確認しましょう。
- 過去の実績や口コミ
- 現地でのライセンス登録
- 手数料の透明性 など
メリットだけでなくリスクも丁寧に説明する業者は信頼度が高いと言えます。
反対に、「急いだほうが得」「利回りが高いから安心」と強調する業者は注意が必要です。
国と業者の選定を丁寧に行えば、投資の失敗リスクを大幅に減らせます。
利回りを正しく判断するチェックポイント
利回りを見るときは、表面利回りではなく実質利回りを確認することが重要です。
表面利回りは経費を含まないため、実際の収益を正しく反映していません。
実質利回りは、家賃収入から管理費・税金・修繕費などを引いた「実際に手元に残る金額」で判断します。
海外では管理費や現地税、保険料、為替コストなどの出費が大きく、見た目の利回りが半分以下になるケースもあります。
また、利回りが過去の実績や市場データに基づいているか、空室率が現実的か、家賃が下がったときにどうなるかも確認が必要です。
利回りの根拠を数字で確認すれば、“作られた利回り”を避け、実際に稼げる投資かどうか判断できます。
購入前に確認すべき契約・費用
契約内容と費用の把握は、海外不動産投資で最も重要な確認ポイントです。
所有権の種類(永続所有か、期限付きか)、賃貸運用のルール、支払い方法、違約金や契約解除の条件などを必ず契約書で確認する必要があります。
英語や現地語で書かれているため、専門家によるチェックが欠かせません。
また、購入時には仲介手数料、登記費用、取得税、弁護士費用など、物件価格とは別の初期費用がかかります。
購入後も管理手数料、修繕費、税金など継続的に支払う費用があり、これを把握していないと利回り計算が成り立ちません。
契約内容と費用を事前に正確に理解しておくことで、想定外の負担を避け、計画的に投資を進められます。
海外不動産投資のリスクに関してよくある質問

ここでは、海外不動産投資のリスクに関して、よくある質問をまとめました。
初心者でも安全に始められる?
初心者でも海外不動産投資は始められますが、国内より難易度が高いため「慎重な準備」が欠かせません。
特に、制度・言語・市場の違いが大きく、情報不足のまま高額投資をすると失敗しやすくなります。
たとえば、いきなり1つの物件に全額投資するのはリスクが高く、少額で複数に分散する方が安全です。
また、経済と法制度が安定した国を選べば、初心者でもリスクを抑えられます。
さらに、契約書や税制の理解には専門家のサポートが必須です。
正しいステップを踏めば、初心者でもリスクをコントロールしながら始めることは十分可能です。
利回りはどこまで信用できる?
利回りはそのまま信用せず「根拠」と「計算方法」で判断するのがおすすめです。
広告で目にする利回りは、多くが経費を含まない“表面利回り”で、実際の収益とは大きく差が出る場合があります。
信用すべきなのは、家賃収入から管理費・修繕費・税金などを引いた「実質利回り」です。
厳しめの条件で試算しても成り立つ利回りだけが“信用できる数字”だといえます。
詐欺を避ける最も効果的な方法は?
海外不動産で詐欺を避ける最も効果的な方法は「第三者による独立したチェック」を必ず入れることです。
業者の説明だけを信じると、相場より高い物件を掴んだり、契約内容を誤解したりと典型的なトラブルに巻き込まれやすくなります。
具体的には、以下の方法がおすすめです。
- 登記情報を現地の専門家が確認する
- プレビルド物件なら開発許可や進捗をチェックする
- 相場価格を複数のデータで比較する
- 契約書を専門の弁護士が精読する
複数の専門家が確認する体制を整えることで、詐欺や悪徳業者のリスクを大幅に減らせます。
【まとめ】海外不動産投資は慎重な行動が安全に運用するポイント

海外不動産投資は、制度の違いや情報不足によって国内よりリスクが高くなりやすい投資です。
しかし、正しい知識と準備があれば、安定収入・資産分散・為替ヘッジなど大きなメリットも期待できます。
リスクを把握し慎重に行動すれば、初心者でも安全性を高めながら投資を始められます。
まずは気になる国の家賃相場や所有ルールを調べ、表面ではなく実質利回りを計算してみてください。
本記事を参考に、リスクを考慮しながら海外不動産投資を始める準備をしてみてはいかがでしょうか?
